昨年から山車の修復により、復活した山車の引き回しが楽しめる「こがし祭り」。
稲沢市指定有形民俗文化財の山車2台が、北市場町の立部神社前に飾られます。
このお祭りは五穀豊穣を祈願し、高さ4メートルの山車には60個余りの提灯や花が取り付けられる華やかなお祭りです。
7月23日の19時頃が見頃だそうです。
今年は7月23日(土)開催

こがし祭りの見どころは、高さ40メートルの大きな山車の提灯に灯りを灯したところが一番の見どころ。
市の指定する有形文化財の山車なので見応えがあります。
立部神社は小さい神社ですが、昔はこの地一帯は立部荘という荘園だったそうです。
毎年この近辺では五穀豊穣を祈る夏祭りが開催されていました。
しかし、ある時お米が取れない不作の時期に、清須を収める代官様に「お米が取れないので夏祭りを中止したい」と農民が申し出たところ、「コガシ(麦や粟などの雑穀)を食べてでもやれ」と言われて以来、この祭りを「こがし祭り」というようになったそうです。
また、飢饉で苦しんだ時期、農民の夢枕にたったスサノオノミコトが「少しの麦でもいいから奉納して欲しい」と言われ、そのとおりにしたら、飢饉が収まったという伝説があります。
どちらも、コガシ(雑穀)が出てくる伝説ですね。
北市場は清洲城の宿場町

清須市との境にある北市場は清洲城の宿場町として栄えました。
この地域は元荘園というだけあって、水田が広がり、シジミなどの貝が取れることもあるほど恵まれた土地なのだそうです。
そんな場所だからこそ、飢饉や不作の年のダメージは大きかったんでしょうね。
しかも昨年、42年ぶりに修理が完了し、動くことになった山車です。
いろいろな歴史を噛みしめると、深いお祭りです。
立派な山車をぜひ見に行ってみてください!
稲沢市、清須市の物件はコチラ!