7月28日は稲沢市北市場の立部神社で、こがし祭りが行われます。約4メートの2台の山車による曳き廻しが、4年前に42年ぶりに復活したことが話題のお祭り。稲沢市無形文化財の日下部太鼓などとともに、幻想的な夏の夜の祭りを味わえます。ちなみに日下部太鼓とは、大太鼓・小太鼓と笛による神楽太鼓のことです。
こがし祭りの歴史
もともと五穀豊穣を願うお祭りで、由来は江戸時代の寛文年間までさかのぼります。当時は飢饉がおこり村は苦境に立たされていました。そんな時、村の名主の夢枕に戦国大名が崇拝することで知られる「スサノオノミコト」が現れ、「少しの麦でもいいから奉納してほしい」とお告げがありました。そこでスサノオノミコトの言うとおりに麦を奉納したところ、飢饉が収まったという説が有名です。
奉納した団子のことを「こがし」といったことから、「こがし祭り」と呼ばれるようになったという説もあるそうです。
山車が2台出る山車祭りとなっていますが、元は近隣の津島神社と同じ川祭だったそうです。近くには五条川が流れ、そこを山船として浮かべていたとのこと。しかし、江戸時代に五条川の流路が変わったことをきっかけに、山車祭りとなったそうです。
42年ぶりに曳き廻しが復活した祭り
準備も手間ひまかけて行われるこがし祭り。地区の亀翁寺で切り花づくりが行われます。山車にこの切り花をつけ、最後に山車の上から投げ落され、翌年のお祭りまで玄関脇に飾ると厄除け、雷除けになると言われているそうです。
今までは山車の故障や道路事情などで曳き廻しはなく、山車を見物する形式でしたが、4年前の塀背い27年には42年ぶりに山車が改修され曳き廻しが行われるようになったそうです。
歴史があり、幻想的な雰囲気を味わえるお祭り。美濃路を練り歩く山車の姿はとても素晴らしいもの。お近くの方はぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか?
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