7月10日まで開催中の徳川美術館の企画展「ジャパンデザイン展」。
3代将軍家光の娘で、尾張徳川家二代目の光友に嫁いだ、千代姫の嫁入り道具(初音の調度)も展示されています。
今回の企画展は歴史というよりも、江戸時代にデザインがどう進化していったかを見ることができる展示です。
女性のお客さまが多く、歴史に詳しくなくても楽しめる内容でした。
文様には意味がある
いわゆる文様というのが、吉祥文様という縁起物、動物、四季の風景などさまざまなものが、小物入れや、着物や陣羽織、紋付袴などにデザインされています。
四季の風景が日用品のいたるところに描かれていました。
部屋の中にいても、外にいるかのように、人は自然と一体化しようとしていたのではないかと想像できます。
文様の組み合わせも決まっているようで、柳には蹴鞠など定番の組み合わせがあったようです。
決まったルールをどう面白く表現するかが、当時の職人さんの腕の見せ所だったのかもしれませんね。
写実的なものから、規則的なものへ
デザインは比率や配列を計算して、どこから見ても同じ形になるような複雑な計算式のもとに成り立つ模様もあります。
特に東京オリンピックのエンブレムなども、緻密な計算のもとに成り立っていますね。
江戸時代にもそのようなデザインがあり、菊の紋用が規則性を持って並ぶ作品がありました。
グラフィックデザイナーが作ったようなアシンメトリーなものや、幾何学模様など人の手で作ったとは思えないような、個性的な柄もいくつか見受けられました。
これが江戸時代にあったというのは驚きです。
絵は見せられないので、購入したポストカードで展示物の一例をご紹介します。
7月10日まで展示会は開催されいるので、週末のおでかけにいかがでしょうか。
徳川美術館に近い名古屋市の物件はコチラ!