プロスノーボード選手「芳家 裕里・里菜」姉妹インタビュー。すぐに才能を発揮し、現在はプロとして活躍するお二人。
けれど、すでに順風満帆な選手生活を送っているわけではありません。怪我などに苦しみながら、それぞれの課題をクリアし、前進しているのです。
姉:裕里さん編
まずは裕里さんに印象に残っている試合と悔しかったことを聞いてみました。
「2013年の『MBA(めいほうビッグエアー)』プロになった大会なので一番印象に残っています。その大会は決勝に呼ばれた時点でプロ昇格が決まっていました。その時、暫定2位だったこともあり守りの演技で優勝できる確率が高かったんですが、性格上、守るより攻めて優勝したいとの思いが強いんですよ。その時の雪コンディションでは困難な自分で出来るMAXの技を披露して失敗しちゃいました」
果敢にチャレンジする演技は見どころです。さらに2013年に行われた「VOLKL WORLD ROOKIE FINAL(フォルクル ワールドルーキーファイナル) SS(スロープスタイル)」でもその演技は健在。
「ここでも完成していない技を大会で出して失敗しちゃいました。初めての世界ツアーでしたがやっぱり攻めの姿勢で挑みましたね」
「一番悔しかったのは、2014年の『MBA(めいほうビッグエアー)』です。実はその試合中に怪我をしてしまったんです。この時は予選1位で2位の人に大差をつけていたので、優勝を期待されていました。なのに、無理して飛んで怪我の状態が悪化。副賞のクレープを友人選手にあげると約束していたのに、その友人が優勝して逆にクレープをもらってしまいました。これは悔しかったです」
妹:里菜さん編
「2013年『第31回 JSBA 全日本スノーボード選手権大会 HP 』優勝で、プロに昇格したことは忘れられません。今シーズンプロ昇格の最後のチャンスだったのですが、なぜか優勝する自信があったんです。お父さんのほうが緊張していたくらい(笑)前日に「甘酒を飲むと勝てる」とお父さんにゲン担ぎ代わりに甘酒を飲ませてもらいました。甘酒効果なのかはわかりませんが、本当に勝てました!」
負けず嫌いの里菜さんのファイトとは裏腹に、お父さんとのやりとりが和みますね。
現在のコンディションは絶好調の里菜さん。
しかしその一方で、今年は怪我にも苦しめられました。
「今年の3月の『全日本スキー選手権スノーボード競技ハーフパイプ種目公開練習』の時足首を骨折してしまったんです。うまく着地できたと思ったのに怪我をしてしまいました。すごくショックで、大泣きして、みんなに寿司、ピザ等色々なものを食べさせてもらって、くやしさを紛らわせました。でも逆に体幹が足りていないことを自覚できて、前向きに体の事を考えるようになったので結果的には良かったです」
妹らしく感情を出すだけだして、スッキリさせて引きずらない。
この切り替え力がプロのアスリートの証なのかもしれませんね。
今後の抱負をお二人に伺いました。もちろん姉妹揃っての夢は「オリンピックで表彰台に上がって有名になりたい!!」
ですが、裕里さんは「世界大会で上位入賞したい」、里菜さんは「どんな試合でもずっと1位をとり続けたい」と、それぞれの目標を教えてくれました。
と、ここでブルーボックス的質問。
芳家姉妹が賃貸するなら、どんな部屋に住みたい?
最後にせっかくなので二人の「理想のお部屋」を聞いてみると裕里さんは「カラフルな洋風の部屋」、里菜さんは「和風の部屋」で暮らしてみたいそうです。でもふたりとも一人は寂しいので住むなら姉妹一緒がいいのだそうです。
「バストイレ別は絶対かな。日当たりが良くて暖かいお部屋がいいですね。洗濯物が私たちは多いので庭付きの所がいいですね。ロフト付きのお部屋もカッコイイから憧れています」
ちなみにふたり一緒なら、スノーボードショップみたいなお部屋にしたいのだとか。
仲良く、スノーボードで切磋琢磨する芳家姉妹。心からスノーボードを楽しんでいる気持ちが伝わりました。
同じ地元として、お二人の活躍からは目が離せません!!