各地で行われる節分行事ですが、豊橋の安久美神戸神明社の「鬼まつり」は、奇祭として全国的に有名です。
平安時代に始まり、今でも受け継がれている鬼まつり神事で、厄除けと豊年を祈願します。
日本建国神話の田楽と神楽の融合が全国的にも珍しいとされ、昭和29年愛知県の、昭和55年には国の重要無形民俗文化財に指定されました。
毎年2月10日・11日に開催されますよ。
豆ではなくタンキリ飴を投げる
節分といえば豆を投げるものですが、こちらの神事はタンキリ飴を投げて厄払いをします。 その由来は、この鬼祭りのストーリーから。
その昔、荒ぶる神の赤鬼が人々が備蓄した米などにいたずらをしていて、それを武神天狗がこらしめるというもの。 天狗が赤鬼の前で秘術を使って戦い、最後には両者は和解することになります。今までの償いで、赤鬼が厄除けのタンキリ飴と白い粉(小麦粉)を撒きながら境外へ飛び去るというストーリー。これは『赤鬼と天狗のからかい』という無言劇が演じられます。
この粉を浴び、タンキリ飴を食べると厄除となり夏病みしないそうです。 2日間に渡るスケジュールですが、10日が宵祭、11日が本祭です。 宵祭では青鬼と岩戸舞、夜の7時からは、上記「赤鬼と天狗のからかい」が行われます。こちらは本祭に向けてのリハーサルとされていて、赤鬼も天狗もお面をつけないそう。
この日は10時、11時、15時30分、16時15分に飴まきが行われるので、こちらでもタンキリ飴をゲットできます。
本祭は10時、11時50分、12時30分に飴巻きが行われ、14時から「赤鬼と天狗のからかい」が行われます。 16時に今年の占いが行われるので、どんな結果が出るのかも楽しみですね。
飴まきは撒く鬼によって袋の色が違います。全色揃えたいというコンプリート魂がむくむく湧き上がるかもしれませんね。
本祭で大量にまかれる小麦粉は想像以上にたっぷりで、参拝者は積極的に粉を浴びにいきます。かなり真っ白になるので、浴びに行く方は着替えを持っていくか、汚れてもいい服装をおすすめします。
かなり変わった神事なので、ちょっと足を伸ばして豊橋まで見に行ってみてはいかがでしょうか。 帰りは名物の豊橋カレーうどんを食べて帰るのも楽しそうです。
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