岡崎市の瀧山寺の鬼まつりは、ちょっと変わったお祭りということで有名です。 まず変わっているのが、節分の概念。 節分は鬼(邪気)を祓うものですが、このお祭りは逆で「鬼が邪気を祓う」という概念なのです。
ハラハラする!重要文化財に火を持ち込み鬼が踊る
こちらのお祭りでは鬼が邪気を祓ってくれるので、「いい鬼」。 そんな鬼が何をするかというと、なんと国重要文化財の本堂に巨大な松明を30数本を持ち込み、ほら貝や太鼓などを激しくかき鳴らす中で鬼が乱舞するのです。
火事になるのではないか、見ている側がハラハラしそうですね。 しかしそんなギリギリの状態で能面を付けた鬼が踊る様は圧巻で、思わず見入ってしまうそうですよ。
お祭りの後、火を消した松明は縁起物として観客はお持ち帰りします。
鬼が被る面は、東大寺の金剛力士など名だたる仏像を作成した「運慶」作と伝えられています。 鬼役をする人は七日間、飲食や行動を慎み、水を浴びて心身を清めて外界と離れて過ごします。また女性との接触は禁止、四足動物の肉を口にしないなど厳しい戒律を守って過ごさねばならないとのこと。
はだか祭の神男のように、厳しい規則を守って禊をするのですね。
源頼朝が起源で、徳川家光時代から幕府の行事に

鎌倉時代から続く800年もの歴史あるお祭りで、その由緒もなかなか豪華。 まずは源頼朝の祈願によりスタートし、室町時代に一旦途切れます。 その後、徳川三代将軍家光時代に再度復活し、幕府の行事となりました。 教科書でもよく出てくるメジャーどころが関わっているのですね。なんとも豪華。
さらに明治時代に少し途切れますが、また復活して今に至るそうです。
今年は2月17日に開催されるそうです。 めったに見られない変わったお祭りなので、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
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