今年の4月からNHKの地上波放送で
プロジェクトXの番組が復活して、楽しく視聴しています。
このシリーズの中でも、建築・土木関係の放送は特に欠かさずチェックしています。
8月放送の奈良の国宝薬師寺東塔の創建以来1300年経ての全解体修理は興味深い内容でした。
写真は修理前(2011年撮影)
放送の中では、宮大工さんの作業内容が撮影されていて、
とても素晴らしい仕事ぶりが伝わってきました。
東塔の内部の心柱の大きさ圧倒されましたし、当時、大変な苦労をして工事を行っていた職方たちの
気概を受け継いで、解体修理を行う現在の名工たちの息づかいが感じられて
大変、感銘を受けた放送でした。
私の日頃の業務の建築工事の規模などは比較になりませんが、同じ建築工事に携わる人間として
仕事に対する姿勢や、伝統を重んじる感受性、現場での大いに学ばなければいけないと感じました。
ひとつとして、同じ建築物はなく
世界で一つの住宅を創造する気概をもって、心して仕事にのぞみたいと思います。
いつかまた、奈良に訪れて全解体修理を終えての姿を見に行きたいと思っています。
それではまた。