一宮市の真清田神社にて、4月29日「舞楽(ぶがく)神事」が行われます。 舞楽とは、雅楽曲の「器楽合奏」を伴奏に、舞を舞う曲のことを指します。「舞楽」には唐楽と高麗楽の2種類があり、唐楽は左右舞に二分されるそうです。
ストーリー性のある舞というより、型の美しさを楽しむものが多いことが特徴。 これを神社に奉納する神事で、愛知では熱田神宮と真清田神社で行われる伝統的な行事です。
神社に特設舞台が設置される
真清田神社は尾張国の一之宮として2600有余年の歴史を持つ、尾張地区を代表する由緒正しい神社。 その真清田神社で、なかなか見る機会がな「舞楽」を見られる日なのです。
真清田神社が所有する舞楽面は、非常に貴重なものがたくさん残っています。 舞楽面の12面が重要文化財であり、7面が県文化財に指定されているとのこと。
真清田神社のホームページから引用します。
「真清田神社縁起」には、中世の大きな神事・仏事の度に舞楽が行われていたと記されています。江戸期、当社の遷座が斎行された時、これを祝って盛大に舞楽が行われました。 尚長く廃絶していた大嘗祭における久米舞(くめまい)は、文政元年(1818)11月の仁孝天皇の大嘗祭からで、これは、当社のえぼし箱の中から久米舞の譜面が発見されたことによるものです。 この様に当社は古くより舞楽、神楽を行ってきており、現在は毎年4月29日を舞楽神事に定め数々の演目を奉納しています。
江戸時代から舞楽を奉納してきた歴史があり、今でも4月29日に舞楽を奉納しているということなのです。
さらに久米舞は貴重なようで、室町時代に一度途絶えたものの、江戸時代に復活したとのこと。 AICHI NOWによると、
なかでも特筆すべきは神楽「久米舞」(久米歌)についてです。現在宮中に伝わるこの舞は室町時代に一度途絶え、さらに江戸時代の文政年間に再興されるのですが、尾張藩に仕え、当神社と親交の深かった名古屋の国学者である「河村(かわむら)秀(ひで)根(ね)」が、当社の神職家「林三之権(はやしさんのごん)」のえぼし箱の中から久米舞楽譜を発見し、その子息である「河村益根」がこれを紹介したという出来事がこの舞の復興につながったのです。
一度消えかけた文化が復活し、今でも伝えられているのはすごいことです。 全国でも珍しい舞楽神事は、神社に特設舞台がつくられ盛大に行われます。
なかなか見ることができないものなので、ぜひ見に行ってみてはいかがでしょうか。
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